最終章をみずに命を絶ったジーン・カンには,未来がみえていただろうか(過去記事)。
ネットに新しいコンセプトが生まれるたびにベンチャーキャピタルはそれを負いかけたが,勝ち組と負け組の自然淘汰が起きた。ピア・トゥ・ピア(P2P)も同じで,まだその最終章はみえない。だが,P2Pはコンテンツ配信に変化し,希望の光となる。
私たちはナップスター型の,サーバーを中心としたクライアントシステムにはもううんざりしている。ナップスターが死んだように,サーバーをひとつ止めるだけで全壊してしまう弱いシステムに頼ろうとは思わない。あめぞうから2ちゃんねるへと受け継がれてきた掲示板システムとて同じこと。数年後に2ちゃんねるが生き残っていると断言できる人はなにも考えていない人たちが。
自分の手元のお金を守るのに必死な企業,すでに現在では成り立たない商売を維持し続けようとしている事業組織,個人の声などひねり潰すことは簡単だと思っている経営者,司法・行政・立法のすべても含めて,P2Pに対する準備はからきしできていない。まぁ,それで恥ずかしい思いをするのは当人たちだから,知ったこっちゃないが。
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